死亡保険と三大疾病

がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中といった三大疾病は、日本人の死亡順位の上位を占めており、今や国民病とも呼ばれています。

三大疾病は、他の病気と比べて入院期間が長期にわたったり、治療も長引く可能性が高い疾病ですので、治療に費やす時間やお金が多く発生してしまいます。

場合によっては、三大疾病になってしまうと高額な医療費が長期間かかってしまい、トータルで数百万円もの治療費かかってしまうケースもあります。

このようなリスクに備えるために、保険会社では、「三大疾病保険」「特定疾病保障保険」などといった死亡保険を販売しています。

当商品なら、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中といった三大疾病になった場合、一時金を受け取ることが可能です。

三大疾病への備えに加え死亡保障も兼ね備えていることから、とても人気の高い死亡保険なのですが、保険金の支払い要件に注意が必要です。

三大疾病は、日常生活に支障ない軽い症状から仕事に支障をきたす重い症状までありますが、一般的に三大疾病になると仕事に支障が出る可能性が高いと言われています。

したがって、治療にも長期間を要する必要が生じてしまい、治療費も高額にになってしまいます。

また、医療保障による入院や手術の給付金を受け取ったとしても、長引く治療費まではカバーができないのが現状です。

そこで、医療保障の上乗せとして三大疾病の死亡保険に加入する、または三大疾病の特約で付けることで、長引く治療費に備えることができるのです。

さらに、三大疾病の死亡保険は万が一のときの死亡保障にもなるので、仮に三大疾病にならなかったとしても、万が一のときには死亡保険金または高度障害保険金を受け取ることができます。

終身タイプの三大疾病の死亡保険であれば、保険料は掛け捨てではないので支払った保険料の大半が将来戻ってきますし、同じ保障内容のがん保険と比べると支払総額は少なくなるメリットもあります。

三大疾病の死亡保険に加入するときは支払い要件に注意する必要があります。

一般的な支払い要件は、がんは悪性新生物のがんに限定されており、上皮内がんには対応していません。

心筋梗塞は、急性心筋梗塞を発病し、初めて医師の診察を受けた日からその日を含めて60日以上労働の制限を必要とする状態が継続したときとなっています。

脳卒中は、脳卒中を発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの神経学的後遺症が継続したときとなっています。

つまり、三大疾病には細かく支払い要件が設けてあるので、単に診断されただけでは給付金は支払われないのです。

この支払い要件は、保険会社それぞれ微妙に違いますし、ほとんどの方が理解していないまま加入されているのが現状ですので、三大疾病の死亡保険に加入する際は、複数の保険会社を比較する必要があります。

ただし、資料だけでは支払い要件を比較するのは難しいので、保険の無料相談などを利用して専門のFPに比較することをおすすめします。