死亡保険の契約者貸付制度

生活の中で急にまとまったお金が必要になったときに、契約している死亡保険からお金を借りれる生命保険の貸付制度があるのをご存知でしょうか。

契約者貸付制度とは、契約している死亡保険の解約返戻金の範囲内で、お金を借りることができる制度です。

貸付できる金額は通常、解約返戻金額の70～90％の範囲内で、各生命保険会社や死亡保険の種類によって異なってきます。

契約者貸付は、「保険契約者」本人だけが手続き可能となっています。

もちろん、お金を借りるのですから、利子分も上乗せして返済しなければいけません。

ただし、貸付利率は通常は契約している生命保険の予定利率に1～2％を上乗せした程度とされているのが一般的なので、低金利で借りれます。

契約者貸付制度は、どんな死亡保険でも貸付が可能なわけではありませんので注意が必要です。

死亡保険の中で貯蓄性が高く、解約返戻金がある商品が対象のなりますので、定期保険のような掛け捨ての保険は契約者貸付制度を利用することはできません。

貯蓄性があり、解約返戻金のある死亡保険とは、終身保険や養老保険などが対象となります。

なので自分が加入している死亡保険は契約者貸付制度を利用できるかを加入先の保険会社に確認することをおすすめします。

契約者貸付制度のメリットは、支払っている死亡保険の解約返戻金のお金から契約者貸付制度を利用するものなので、審査などは一切ありませんし、信用情報にも履歴が残ることもありませんので安心です。

また、返済は、まとめて一括で返済するか、少しづつ返済するか、あるいは当面は利息のみ返済するなど選べるので家計をみながら返済することが可能です。

貸付の利率は保険会社や商品によって変わりますが、高くても6%程度と、他の金融機関よりも低金利で借りられるのが魅力です。

一方でデメリットといえば、契約者貸付制度を利用する際、手続きしてからお金がくるまで1週間前後かかりますのでそれをふまえて事前に手続きをしておかないと必要なタイミングでお金を受け取れないことになります。

また、利息のみを返済していると、満期金などを受け取る際に貸付額を引いた金額しか受け取れないことになります。

契約者貸付制度は自分が加入している死亡保険からお金が借りれる便利な制度なのですが、保険会社や保険商品によってしくみが異なりますので、もし、契約者貸付制度を活用するときには何に注意しないといけないのかなどを事前に把握しておくことをおすすめします。

保険の無料相談などを活用して、契約者貸付制度について詳しくきいておくといざ、契約者貸付制度を利用する際に役にたつでしょう。