精神疾患ある場合の死亡保険
死亡保険に加入するときは、現在のご自身の健康状態を告知が必要で、告知内容をもとに保険会社が引き受けを判断し、保険会社が承諾してはじめて契約は成立します。
精神疾患を抱えている方が死亡保険に加入したい場合は、病状の告知は必要なので、健康な方に比べると加入が難しいケースが多くなります。
まず、精神疾患にはどのようなものがあるかというと、精神疾患での入院患者数が多いのは「統合失調症」と「統合失調症型障害」及び「妄想障害」です。
その他は、認知症(アルツハイマー病または血管性など)、躁うつ病を含む気分障害、アルコール依存症、薬物依存症、パニック障害などの疾患があります。
症状が重い方は、死亡保険の加入は難しいですが、症状が軽く、薬を服用することで症状が安定しているなどの場合は、死亡保険に加入できる可能性が高くなります。
精神疾患の方が入れる死亡保険はあるの?
精神疾患の方が死亡保険に加入したい場合、通常の保険商品では加入が難しいケースが多いので、健康状態についての告知内容がわりと簡易な「引受基準緩和型」といわれる保険商品や、無告知で加入できる「無選択型保険」という保険商品が加入できる確率が高いでしょう。
しかし、引受基準緩和型の保険商品や、無選択型保険の保険商品の保険料は、通常の死亡保険よりも割高となります。
いくら引き受け基準が緩和されていたり、無告知で加入できるといっても、精神疾患の症状が重く、入退院を繰り返している場合や、疾患の程度によっては加入が難しい場合があります。
そのほかに、告知の項目が比較的に緩く、しかも掛け金がリーズナブルな共済などもありますが、まずは、色々な保険会社の商品を調べて、引き受け基準などを確認することが必要でしょう。
精神疾患の方が死亡保険に加入する際の注意点
精神疾患の方が死亡保険に加入する際の注意点としては、精神疾患というのは一般的に長期間の治療が必要な疾患であり、病気の症状によっては仕事ができなくなることも起こりえることから、収入が不安定になることが考えられます。
引受基準緩和型の保険や、無選択型保険の保険料は、通常の死亡保険に比べると割高となりますので、これから新たに死亡保険に加入する場合は、将来のことを見据えて保険料の支払いを継続できるかどうかを考慮する必要もあります。
仮に、生計を他の家族が担っている場合などは大きな保障は必要がないですし、国の高額医療制度や、精神疾患の方のための自立支援医療制度などもあるので、死亡保険を検討する前にそういった制度面も色々と調べてみることが大切です。
また、加入できる保険商品を調べる時には、保険無料相談などを利用して専門家に相談してみることをおすすめします。