手術給付金ってなに?!
死亡保険の入院給付金は、入院日数に応じて入院給付金が受けれるシンプルなものですが、手術給付金は、どんな手術をしたかによって受け取れる金額に差があります。
なぜなら、ほとんどの死亡保険の手術給付金は、手術に応じて倍率が設定されており、「入院日額×給付倍率」の算定式によって給付されています。
この倍率は保険会社ごとに違いますし、商品によっては、どんな手術でも給付金は一律給付のところもあるので注意しましょう。
次に、もし加入した死亡保険の手術給付金が5万円や10万円だった場合、「足りないのではないか?」と、思われるかもしれませんが、実際は手術費用は健康保険の対象なので、医療費の自己負担は3割で済みます。
さらに、高額療養費が適用されれば、自己負担額は9万円程度なのです。
ということは、先進医療などの高額な治療を受けない限り、手術に備える死亡保険の金額は、10万円前後で十分といえるでしょう。
外来手術は死亡保険の対象なの?
従来の死亡保険の手術給付金は、入院中の手術を保障するもので、手術の給付枠が「88種類(項目)の手術」が給付の対象となっているものが一般的でした。
ですから、その範囲内であれば外来手術でも手術給付金を受け取れるのですが、外来手術は「88種類(項目)の手術」外である場合が多いため、手術給付金をもらえるケースが少なかったのです。
しかし最近の死亡保険は、手術給付金の給付枠が、「健康保険が適用される手術のすべて」が対象となっているため、外来での手術も給付の対象となるのです。
手術給付金は、入院中の手術と外来手術の給付金額が異なっている保険会社もあれば、給付金額が一律だったり、入院日額に応じて給付金額を設定しているところなど、保険会社によって様々となっています。
現在、死亡保険に加入している方は、一度ご自身の死亡保険が外来手術にも対応しているのか確認してみるといいでしょう。
死亡保険の手術給付金が受け取れない手術とは?
死亡保険の手術給付金が受け取れない手術ですが、一般的な病気の手術であれば、ほとんどの場合、どの死亡保険に加入しても給付金を受け取れます。
しかし、手術の給付範囲が88分類の手術を対象とした保障ベースならば、対象外の手術をしたときに給付金は受け取れなくなってしまいます。
また、手術の給付範囲が健康保険適用手術が対象になっている死亡保険でも、保険会社によっては、『切り傷を縫うような手術は対象外』など、給付金を支払わない外来手術を設定しているところもあります。
したがって、『健康保険適用の手術』を対象としている死亡保険のほうが保障範囲は広くなりますが、これから保険に加入する方は複数の保険会社の資料を請求して、手術の保障範囲をしっかり把握してから加入することをおすすめします。
あるいは、保険の無料相談を利用して、専門のFPと一緒に各社の保障内容を比較するのもいいでしょう。