死亡保険の組み合わせ方

一つ目は終身保険です。

終身保険は一度加入してしまえば保障が一生涯続くうえ、保険料が貯まっていく貯蓄機能がある死亡保険です。

ただし、終身保険には貯蓄機能があるため、定期保険と比べて保険料は割高になってしまいます。

終身保険で大きな保障を用意しようとすると保険料がとても高くなるので、終身保険は、少額の保障を準備するときや、将来への貯蓄を行いたい場合に有効な死亡保険といえます。

二つ目は定期保険です。

定期保険は、保障期間が限られている死亡保険です。

保険料は掛け捨てで、期間が終わったら保障は満了し、支払った保険料は戻ってこない、いわゆる掛け捨てタイプ死亡保険となっています。

定期保険は、保障期間が限定的で掛け捨てな分、保険料は割安ですので、大きな死亡保障を準備するとき有効な死亡保険といえます。

三つ目は収入保障保険です。

収入保障保険は、しくみは定期保険と同じですが、保険金の受け取り方に違いがあります。

定期保険は一括で保険金を受取れますが、収入保障保険は月々◯◯万を◯年間受け取るといったように保険金を分割して受け取れます。

また、収入保障保険は、設定した期間まで保険金を受け取るタイプなので、年数が経過するごとに受け取り回数が減っていくので保障がだんだんが少なくなっていくので保険料は割安となっています。

死亡保険に加入する際は、これらの特徴を踏まえた上で、必要に応じて組み合わせることがポイントです。

基本的に独身の方には高額な死亡保障は必要ありません。

万が一の際の葬儀費用などを備えれば十分ですので、保障額は200〜500万円程度で十分です。

定期保険のほうが掛け金は安いですが、将来の貯蓄も考慮すれば貯蓄機能が高い終身保険がおすすめです。

終身保険で試算してみて掛け金が予算オーバーだったら終身保険を最低額にして、残りの保障額を割安な定期保険と組み合わせるといいでしょう。

子供のいない夫婦の場合は、共働きか、配偶者が専業主婦かによって異なります。

共働きの場合は、独身の方の組み合わせと同じでいいのですが、配偶者が専業主婦の場合は、世帯主には一定の保障が必要となるでしょう。

貯蓄機能がある終身保険で準備するのが理想なのですが、保険料が高額になります。

保険料と貯蓄のバランスを考えて終身保険と定期保険を組み合わせるか、定期保険か収入保障保険で大きな保障を準備するのもいいでしょう。

死亡保険の必要性が1番高いのは、子供がいるファミリー世帯です。

最低でも子供が独立するまでは大きな保障が必要ですので、どれくらいの保障が必要かを計算して、死亡保険を選択する必要があります。

ファミリー世帯の世帯主には大きな保障が必要になるので、定期保険又は収入保障保険で大きな保障を確保し、余裕があれば葬儀費用の備えや貯蓄も兼ねて少額でも終身保険を組み合わせて準備できればベストです。

定年退職以降に必要な保障は、大きな金額は必要ありません。

子供がいても独立している場合がほとんどなので、葬儀費用の備えで十分な少額の終身保険が有効でしょう。

ただし、相続対策として、まとまった保障額の終身保険を活用するのもおすすめの節税対策となっています。

この世代になると定期保険と組み合わせるというより、葬儀費用として終身保険を一口、相続目的で終身保険を一口といったように目的ごとに終身保険に加入するといいでしょう。

終身保険を選ぶコツは、保険料が割安で、貯蓄性が高い低解約返戻金型終身保険を選ぶことです。

払い込み満了時以降の解約返戻金の返戻率が高いと貯蓄機能が高いということになりますので、複数社の資料を請求し返戻率を比較して、できるだけ返戻率の高い商品を選ぶことをおすすめします。

定期保険は、掛け捨てタイプで保障内容はシンプルなので、各社の保険料を比較すればいいでしょう。

保険会社によっては、たばこを吸っていない人の保険料が安くなる非喫煙体割引がある商品などもあるので、数社の資料を請求して保険料の比較を行いましょう。

収入保障保険は、定期保険と同じで、掛け捨てなので保険料で比較するといいでしょう。

収入保障保険は、定期保険よりも割引がある商品が多いので、複数社の資料を請求して保険料を比較するといいでしょう。